氷壁の女 : Five Days One Summer (1982)

アルプス登山にやってきたイギリス人男女と、スイス人ガイド、この三人がいっしょに過した五日間を描くドラマ。製作・監督はフレッド・ジンネマン。エグゼクティヴ・プロデューサーはピーター・ビール。ジンネマンが50年に読んで以来、映画化を希望していたケイ・ボイルの小説『メイドン、メイドン』の一部を基にしてマイケル・オースティンが脚色。撮影はジュゼッペ・ロトゥンノ、音楽はエルマー・バーンスタイン、第二班監督及び登山に関するテクニカル・アドバイザーをノーマン・ディーレンハースが担当している。

監督:フレッド・ジンネマン
出演:ショーン・コネリー、ベッツィ・ブラントリー、ランベール・ウィルソン、ジェニファー・ヒラリーなど。

氷壁の女 : Five Days One Summer (1982)のストーリー

1932年。夜汽車の寝棚から若い女が降り、コンパートメントを出て窓辺に立ち外を眺めている。汽車はアルプスの山間の小さな駅につき、若い女と50がらみの男が下車する。2人は馬車に揺られて、ホテルに向かう。テラスではアレキサンダー・ラグタイム・バンドに合わせて、客が踊っている。ホテルの主人ブレンデル(G・ブュール)が「メレディス先生ですか」と問う。ダグラス・メレディス(ショーン・コネリー)は中に入ろうとするが、ケイト(ベッツィ・ブラントリー)にねだられて、一緒に踊る。部屋につくと、2人は抱きあう。「幸せ?」と問うダグラスに、「たった今は」と答えるケイト。食堂でイギリス人のピアス姉妹が話しかけるが、彼の妻というのが、20代の若い女と知り驚く。ガイドのヨハン(ランベール・ウィルンン)がやって来て、明日の登山の打ち合わせをする。

部屋でもの思いにふけるケイト。彼女は回想する。グラスゴウの造船所で設計の仕事をしていたケイト。叔父のダグラスがインドから10年ぶりにもどって来る。彼に妻のセーラ(ジェニファー・ヒラリー)を紹介されて、身体がこわばるケイト。実は彼女は昔からダグラスに憧れていたのだ。

翌日、ダグラスとケイトは、ヨハンと一緒にちょっとした山に挑戦。雷雨となり逃げ込んだ岩壁の下で、ケイトはグラスゴウでのことを思い出す。セーラの留守中に2人は肉体関係を持った。3日目の早朝4時にホテルを出た3人は、白く輝く雪原をクレバスに沿って歩いてゆく。ヨハン、ケイトがクレバスをジャンプして越すが、ダグラスは跳躍に失敗してスリップ。ヨハンにひっぱりあげられるが、ピッケルを落としてしまう。ヨハンがピッケルを探しにゆき、途中で氷に埋まっていた人間を発見。ヨハンは村にもどり、男たちと老女をつれてくる。死体は40年ほど前に、婚礼の前日に行方不明になった男で、老女マリアは彼の花嫁になる女性であったという。

夕方、ホテル近くで、ケイトはヨハンに「私はダグラスの妻ではない」と告げる。4日目の朝、ヨハンが部屋まで来て、ダグラスとケイトのベッドを見る。責めるようなヨハンの眼に、ケイトは挑むかの如くドアを大きく開ける。3人は山小屋につく。フランス人学生3人がいて、若いケイトに早速モーションをかけるが、人妻と知るとがっかりしてしまう。夜、女性用のベッドにしのんで来るダグラス。ヨハンはそっと小屋を出、ケイトも同じように外へ。早朝3時48分。ヨハンとダグラスは山に登り、ケイトは山小屋に残る。山頂で、ヨハンはダグラスに「貴方はケイトさんを幸せにできない」と言い、それを聞いたダグラスはヨハンと揉み合う。やがて、2人は厳しい処女峰を降りてゆく。途中で落石が始まり、1人がその岩に当って落下する。小屋にいたケイトは、1人しかもどってこないという声を聞いて、雪原へ。向こうから歩いてくるのはダグラスだった。葬儀が行なわれ、査問会で足留めされるダグラスが「待っててくれるかい?」と問うと、ケイトは首を振り去ってゆく。(1時間48分)

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