イギリスの一少年が、突然、寝室に出現した小人六人とともに冒険の旅へ出るというSFファンタシー。製作・監督はテリー・ギリアム。エキュゼクティヴ・プロデューサーはデニス・オブライエンとジョージ・ハリソン。脚本はマイケル・ペリンとテリー・ギリアム、撮影はピーター・ビジウ、音楽はマイク・モランが担当。主題歌をジョージ・ハリソンが歌っている。
監督:テリー・ギリアム
出演:クレイグ・ワーノック、ショーン・コネリー、デイヴィッド・ワーナー、ラルフ・リチャードソン、イアン・ホルム
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バンデットQ : Time Bandits (1981)のストーリー
イギリスのとある住宅地。平凡な両親とくらしている11歳のケヴィン少年(クレイグ・ワーノック)の寝室に、突然、馬に乗った騎士が出現し、壁を通り過ぎて消えてしまった。両親にこのことを話すが、信用されない。翌日、懐中電灯とポラロイド・カメラをかかえて待っていると、六人の小人が現われた。彼らは創造主(ラルフ・リチャードソン)につかえていたが、タイムホールの場所を示した地図を盗み出し、この地図を手に時間空間を超越して出没し、盗みを働こうとしていたのだ。このタイムホールとは、創造主が六日間でこの世界を作った時に見逃がした場所なのだ。「地図を返せ」と迫ってくる創造主の顔。ランドール(デイヴィッド・ラパポート)、フィジット(ケニー・ベイカー)、ウォーリー(ジャック・パーヴィス)、オグ(マイク・エドモンズ)、ストラッター(マルコム・ディクソン)、ヴァーミン(ティニー・ロス)の六人とともにケヴィンも逃げ出した。
彼らが最初についたのは、1796年のカステリオーニ。このイタリアの町を征服したナポレオン(イアン・ホルム)は、背が低く、そのことを気に病んでいた。小人とケヴィンは身長が低いので、気に入ったナポレオンは晩餐をともにする。ナポレオンが酔いつぶれると、彼らは財宝を集めて逃げ出す。次に現われたのは、シャーウッドの森。貴族のヴィンセント(マイケル・ペリン)とパンジー(シェリー・デュヴァル)が盗賊に襲われていたが、六人は助けようともしない。彼らを暗黒の城で、悪魔(デイヴィッド・ワーナー)が見守り、地図を横取りしようと企んでいた。ケヴィン一人が、ギリシアの砂漠に出現。野獣の面をかぶった男と死闘をくりひろげていたアガメムノン王(ショーン・コネリー)を助け、ついには彼の養子になる。その祝いの宴に小人が現われ、ケヴィンを舞台に招き、彼をつれて消失、ついでタイタニック号の甲板に出現する。
そこにいた新婚夫婦ヴィンセント(M・パリン)とパンジー(シェリー・デュヴァル)を驚かす。タイタニック号が氷山に衝突し、彼らは海中に投げ出された。帆船にのりこんで難をのがれたのはいいが、その船を海坊主が頭にのせて歩き出したので大あわて。頭に眠り薬を注射して海坊主を眠らせて逃げ出す。やがて、彼らは悪魔の囁きに誘われて暗黒の城へ。悪魔に地図を奪われ、カウボーイや騎士やギリシャの射手の応援も効なく、彼らはやられっぱなし。そこへ創造主が出現し、悪魔を一撃のもとに破壊、小人をつれて消えてしまう。気がつくとケヴィンはベッドの中。しかも家は火事。消防隊のおかげで火は消えた。ケヴィンは隊員の一人(ショーン・コネリー)がアガメムノン王に似ているので驚く。彼はにやっと笑って去っていった。