犯罪の血で結びついた3代の親子の姿を描くドラマ。監督はシドニー・ルメット、原作・脚本はヴィンセント・パトリック、撮影はアンジェイ・バートコウィアク、音楽はサイ・コールマンが担当。
監督:シドニー・ルメット
出演:ショーン・コネリー、ダスティン・ホフマン、マシュー・ブロデリック、ロザンナ・デ・ソートトほか。
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過越の祭の夜のこと、妻エレーン(ロザンナ・デ・ソートト)と共に彼女の実家を訪ねたヴィトー(ダスティン・ホフマン)は、息子アダム(マシュー・ブロデリック)と久しぶりに再会した。一家が祝いの食卓を囲んでいた時、アダムあてに電話がかかってくる。相手はヴィトーの父ジェシー(ショーン・コネリー)で、留置場に入っているという。父から保釈金を借りて、祖父を迎えに行くアダムは父のヴィトーより、祖父のジェシーを秘かに尊敬していたのだ。
そんなジェシーにアダムは、研究開発中の酵素細胞と、そのデータ・ブックを盗み出す泥棒計画を打ち明ける。実はジェシーは、泥棒稼業で生計をたてていたのである。早速ジェシーは孫の計画に乗ることにするが、それを知ったヴィトーは猛烈に反対する。しかし絶対に裏切ることのない人間がもう1人必要、というジェシーの説得に、ヴィトーは息子を守る口実で、泥棒に加わることにした。3人は、問題の酵素細胞を盗み出すことに成功するがデータ・ノートを忘れたことに気づき、アダムが取りに戻った。しかし、これが命取りとなり、アダムが警察につかまってしまう。そしてヴィトーは、エレーンに促されるまま、事実を警察に告白するのだった。そして裁判の結果、アダムとヴィトーは執行猶予刑を宣告されるが、ジェシーは実刑判決をうけてしまう。息子のために父を売った、とヴィトーを責めるアダム、2人の間には確執が残った。そして、ジェシーは、獄中でその一生を閉じるのだった。ジェシーの葬式の日、彼が生涯を過ごしたヘルズ・キッチンのアパートの屋上から、ニューヨークの街に灰をまくヴィトーとアダム。その時2人は、改めて父と子として新たな第一歩を踏み出すことになる。