マーニー : Marnie (1964)

ウインストン・グラハムの原作をジェイ・プレッソン・アレンが脚色、アルフレッド・ヒッチコックが製作・演出したミステリー・ドラマ。撮影はロバート・バークス、音楽はバーナード・ハーマンが担当。

監督:アルフレッド・ヒッチコック
出演:ティッピー・ヘドレン、ショーン・コネリー、ダイアン・ベーカー、アラン・ネイピア、ルイーズ・ラサム、マーティン・ゲーベルなど。

マーニー : Marnie (1964)のあらすじ

マーニー(ティッピー・ヘドレン)と名のる女がR社の求職に応募した。面接したマーク(ショーン・コネリー)は彼女が金庫泥棒であることを見破っていたが、彼女にひかれるまま、雇うことにした。やがて機会が訪れると、彼女は金庫から紙幣を盗み出し、いつものように遠い田舎の農場に逃げた。だが、事情を見抜いていたマークが駆けつけていた。彼は彼女の盗癖を彼女も意識しない隠れた原因だと考えていた。彼は衝動的に彼女と結婚しようと決意した。

2人は新婚旅行に出かけたが、彼が花嫁を抱擁しようとすると、異常なおびえをみせて彼を避け、彼のどのような愛情の表現に対しても、身体を縮めてしりごみした。旅行から帰った2人は外見上は夫婦らしく暮らしたが、実際は別々の寝室で過ごしていた。そのうち、マーニーは彼女の過去のことを少しずつ喋りはじめた。過去5回ほど金庫破りをしていて、5万ドルを盗んでいた。その後も色々いやな事が起こり、彼女はマークと別れようと決心した。彼女は先ず彼の事務所へ行った。金庫を開けたとき、彼がそばに来ていた。

いよいよ、彼女は彼を母親のバーニス(ルイス・レタム)に会わせねばならないことを悟った。バーニスとの会見で、マーニーの常軌を逸した行動の謎が解けてきた。バーニスは昔娼婦だった。マーニーが5歳の時、母親にいたずらした水夫を夢中で殺してしまった。以後、母親はその件を秘密にし、マーニーには男を遠ざけて育てた。マーニーは母親に対して何事かわけのわからない特別の恩を感じていたらしく、そのために盗みを働き、母親に貢いでいたというわけだった。マーニーは初めて自分の行動を支配していた無意識の動機をさとり、自己破壊の精神衝撃から解放され、マークとの再出発の自信をとり戻した。

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